最終更新日 2024年4月8日 by ormand
上野学園は明治37年(1904年)に石橋藏五郎により人間としての自覚を生徒一人一人が持つことを建学の精神として創立された歴史を持ち、現在も人間としての尊厳と自由を教育の場の中に求めており、人間の真のあり方を強く主張してきました。
建学の精神を生かしながら次の世代へと受け継ぐことこそがこの学園の教育の理想と考えられています。
現在上野学園は中学校、高等学校に分かれており、それぞれの学年で独自の特色のプログラムを教育に取り入れていることが最大のポイントとなっています。
上野学園中学/高校/大学の特色・評判などについてまとめました。
上野公園フィールドワークなどを積極的に行う
中学校では上野学園独自のアクティブラーニングとして、上野公園フィールドワークなどを積極的に行います。
このプログラムでは文化と芸術の中心とされる上野公園にある国立科学博物館や国立西洋美術館、東京国立博物館など魅力的な施設が立地していることや、学校から至近距離にある上野公園を中心に社会と理科のフィールドワークを展開します。
フィールドワークではまず生徒各自がテーマ設定や情報収集、研究や建学、レポート作成を経て最終的に発表を通してプレゼンテーション力や課題発見力を育成することを目的としています。
中学1年生時にはサイエンスプログラムとして国立科学博物館や上野動物園において、課題解決型学習を展開します。
この学習内容では科学の目や心をしっかり育てることで、疑問に感じることや気になる部分を見つける着眼点を身につけることを目的としており、諸施設を10回以上は見学していくことで最終的に博物館の達人として認定書獲得を目指していきます。
上野公園の文化や歴史に目を向ける学習を取り入れる
中学に年生になるとソーシャルプログラムとして上野公園の文化や歴史に目を向ける学習を取り入れます。
この場所は江戸時代に寛永寺を中心に多くの庶民に親しまれており、明治時代以降になると多くの文化施設が作られ人々が憩いの場となる公園となった歴史を持ちます。
そのためこの学習を通して歴史の転換点は何であったか調べることや、地理的役割を研究することでこの場所の魅力を考えていきます。
科学分野や地域の歴史に限らず、上野公園が立地する場所には数多くの文化施設に恵まれているため学術や芸術を身近に感じることができる絶好のロケーションとして、有意義な学生生活をおくることができます。
中学1年生の三学期になると、学校から近い場所にある浅草に直接出向き諸外国からの観光客に対して、英語でインタビューを行う「Trip to ASAKUSA」を行います。
この学習内容では普段学んだ英語をいかに活かしてくことができるか、どのようなコミュニケーションがとれるのかを体験できるため、楽しみながら英語に親しむことができる内容となります。
普段の学習の成果を把握することができる良いチャンスですし、実際に相手に自分の英語が伝わった喜びは、必ずその後の英語学習への意欲向上につなげることが出来ます。
ひとり一つの楽器を学ぶカリキュラムを用意
上野学園では芸術の学習時間にも力を入れており、ひとり一つの楽器を学ぶカリキュラムを用意しています。
楽器の内容は様々でフルートやクラリネット、トランペットやサクソフォン、ビオラ・ダ・ガンバやリコーダー、アイリッシュハープといった楽器を選択して専門の先生から直接指導を受けることが出来ます。
この学習では人が奏でる音色に耳を傾ける事ができる傾聴力や、自分の音色を周りの音を調和させる力を通じて、多くの人を一つの音楽を作り上げる強調力を身に付けることが可能です。
学習の成果を発表する方法として年2回発表会を開催しており、中学3年生になるとメモリアルホールで演奏会を行うため力を合わせて一つのものを作り上げて豊かな感性を育みます。
上野学園の高等学校のコースについて
上野学園の高等学校に進学すると、大きく分けて高校普通科における特別進学コースと総合進学コース、もしくは高校音楽家の器楽・声楽コースか演奏家コースに進むことになります。
普通化では一人一人の進学目標を実現する2つのコースを選択することで、きめ細かな少人数制教育と個別指導で生徒一人一人の目標に向かって着実に学力を伸ばしていくことができる教育環境が整っています。
高校1年生の時点では全員共通のカリキュラムで基礎を学んだ上で、高校2年生に進級すると特別進学コースか総合進学コースでそれぞれ文系と理系に分かれて特徴を活かしたカリキュラムで学習をしていくことが可能です。
特別進学コースα・βでは主に国公立大学や難関私立大学を目標をしている生徒が入るコースであり、総合進学コースでは情報や福祉、介護や栄養、芸術やスポーツなど幅広い分野の4年制大学を目指したいという生徒に向けたカリキュラムを用意しています。
まとめ
普通科では少人数制授業を取り入れることで、生徒一人一人の個性にあわせた目の行き届いた指導を実現することが可能となっていますし、夏と冬にはそれぞれ夏期講習と冬講習を行うことで大学進学に向けて学力をつける講習や、授業で理解できなかったところを補修や復習することで着実に学力を身に付ける取り組みを行います。
