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五月人形の意味と選び方

最終更新日 2024年4月8日 by ormand

「五月人形って何のために飾るの?」
「五月人形の選び方が知りたい」
「五月人形を通販で購入する予定」

男の子が生まれた場合、子どもの日である端午の節句に五月人形を飾ることが多いです。
このように五月人形が飾られるようになったのは戦国時代からであり、武士の家に男の子が生まれた際玄関にのぼりなどを飾り、さらに鎧兜を贈る風習がありました。
江戸時代になると強さの象徴として見られるようになり、厄除けとお守りとして飾るようになりました。
そのため現代のように端午の節句でお守りとして飾るようになったのは江戸時代からとなります。

五月人形 コンパクト

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5月5日に限定された理由

また本来端午の節句は季節の節目を祝う節句行事の日でした。
5月5日に限定されたのは、端午の午という漢字の音が数字の五に通じていたためです。
さらにもともと男の子の成長を祈るものではなく、菖蒲やヨモギを各家庭で軒に葺き、災厄を追い払っていました。
その後菖蒲という漢字の読みが勇ましい心を持つ尚武と同じであることから武勇を尊ぶ行事となり、現在に至っています。
五月人形となると鎧兜飾りをさすように感じますが、実際には鎧飾り、兜飾りそして武者人形に大きく分けられます。
鎧飾りは鎧がモチーフとなった飾り物であり、子どもの身代わり的な役割を担っています。
鎧といっても一種類ではなく時代によって形が変わっており、職人や作家によって素材や技法も異なっているので様々な種類があります。

飾るのにある程度のスペースが必要

一般的に大きめであるためある程度のスペースが必要になります。
兜飾りは鎧飾りの兜部分と、弓太刀を飾るものであり、鎧飾りに比べるとコンパクトです。
昔のものは大変重く重厚感がありましたが、近年では軽くデザイン性のとんだものが好まれており、プラスチックで作られたものも多いです。
そのため実際に子どもが着用することもでき、写真撮影を行うこともあります。
現在のところ端午の節句で一番人気となっているのがこの兜飾りになります。
武者人形は子ども大将飾りとも言い、お人形の形をしたお飾りになります。
武者人形はきりっとした顔が印象的ですが、今はどちらかと言えば柔らかな雰囲気のものが人気があり、かわいらしいものが多いです。

武者人形も兜飾りと同じようにコンパクト

武者人形も兜飾りと同じようにコンパクトであるため飾る場所を選びません。
愛くるしい表情であるため子どもにもすんなり受け入れてもらえます。
一昔前は男の子が生まれると大きな鎧兜飾りを飾り盛大にお祝いをしましたが、近年は住宅事情や核家族化したことから大きな五月人形を飾ることは難しくなっています。
このようなことからコンパクトなものを選ぶ傾向があり、さらに洋室でも合うようなデザインのものに人気が集中しています。
そのため贈る場合は住宅事情を踏まえることがまず大切であり、大きめなものは選ばない方が良いでしょう。

五月人形はいつ飾る?

五月人形を実際に贈られた場合いつ飾ったら良いのか悩みますが、一般的に春分を過ぎたあたりから4月の中旬までに飾ることが多いです。
家族が見える場所に飾った後は天気の良い日に片づけをするのが良く、遅くても5月の中旬までには収納するようにします。
人形には多くの金属部品が使用されており、湿気に弱い性質がありますし、湿気にさらされるとさびが発生することもあります。
そのため天気の良い日に出し入れをするのが良く、さらに作業をする場合は必ず手袋をするようにしてください。
特に金属部分は素手で触らないようにしましょう。

端午の節句に飾る意味

端午の節句に飾る意味は、男の子が事故や病気などの災厄を逃れて、健やかに成長することを願うことにあります。
身を守るためのお守りとしての役割があり、兄弟がいる場合も一人一人に用意するのが一般的です。
もし収納スペースや飾る場所がない場合は武者人形を贈ると良いでしょう。
また立派な鎧兜をもらった場合、代々受け継いでいいのか悩みます。
健やかな成長を祈るために飾っているものであり、本来はその子どもだけのものになります。
そのため子どもが無事に成長した時点で役目は終わっており、一般的には受け継いでいきません。
とはいえ、一緒に飾ることには問題がないので、親子で並べて飾っても良いでしょう。

端午の節句ではこいのぼりを飾ることも多い

なお端午の節句ではこいのぼりを飾ることも多いです。
こいのぼりは神様に男の子が生まれたことを知らせるためのものであり、実際に飾られるようになったのは江戸時代中期となります。
さらに1本の竿にたくさんのこいのぼりが飾られるようになったのは明治時代以降です。
こいのぼりの方が歴史があるように感じますが、実際には鎧兜よりもずっと後であり、平和な家庭の象徴としての意味があります。
ですが空高く昇っている様子は大変すがすがしく、大変縁起が良いものに違いはありません。
こいのぼりを贈られた場合もきちんと飾ると良いでしょう。
五月人形は子どもの身代わりでもあり、健やかな成長を願うためのものでもあります。
1年に1回のみ飾るものであり、高価なものも多いです。

まとめ

そのため丁寧に飾り、湿気などがこもってカビなどが発生しないよう取扱いには十分に注意してください。
天気の良い日に飾ったり収納したりするのがポイントとなります。